2017年09月07日

場所と記憶と

先日久しぶりに通院のため、大きな駅に行った。
行き交う人々の中で、今までになく落ち着いている自分がおり、驚いた。
でも、あの時計の前にくるとやはり、こころはざわついた。
軽いパニックアタック。

もう十年以上前、あそこに、弦のないギターを持った一人の女性が立っていた。彼女はぼくをすぐに見つけると、こちらをみて微笑んだ。
その空気が、今もまだ確かに、残っているのだ。
何度通っても同じ。その時そこからの道のりや、話したことや、最後の言葉が自分には忘れられない。
忘れられないことが、彼女の目的であったことも覚えており、苦しさと同時に、記憶してることへ少しだけ安堵感を持つ。
ぼくは好きだった。疎ましくも思える性格も、さりげなくないあからさまな優しさも。
きっとぼくたちは友達になれると思っていた。
22歳の彼女は、今で言うLGBTの人。
今でも時々思うのは、この世界をもう一度、あの子に見せたいと言うこと。
そしてどう思うか、話したいということ。
その願いはもう一生涯、叶わないということ。

みんなのカレンダー、ぼくのカレンダーが、いつまであるのか、誰もわからないし、分かりたくもない。
でも、それは誰にでも必ず訪れる。
話したい人、言っておきたいこと、やり遂げたいこと、あといくつの願いが叶えられるのか、もう一つも叶わないのかもわからない。
できるだけ、後悔しないように過ごせたらと思っても、後悔するのが人間だ。
それでも、忘れないでいておきたい。彼女の記憶とともに。

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posted by ぴろくん at 02:51 | Comment(0) | 鳴らない携帯で投稿 | edit
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